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2000年01月01日

No.30「二ほんのかきのき」

No.30「二ほんのかきのき」

福音館書店
さく・え:熊谷 元一
 秋の景色を彩るものの一つに、朱色に熟れた柿の実があります。近頃は、香りの高い外来種の果物がたくさん出回っていますが、柿は古くから日本人の食生活と深いかかわりをもってきました。
 甘柿、熟柿、干し柿と、味わい方も様々に工夫されてきましたが、青柿は桶に寝かせて酢を摂り、調味料として使われます。実だけでなく、ビタミンC豊富な若葉は、干してお茶にしたり、抗菌作用を利用して柿の葉寿司に使われることもあります。皮も、漬け物の甘味付けに使ったり…と一本の柿の木から得られる恵みは余すことなく使われてきました。
 『二ほんのかきのき』に出てくる子ども達は、柿の木を遊びの中にたっぷりと演出しています。旧正月に行われる「なりきぜめ」の行事にはじまり、6月には花飾りを作り、青柿が落ちてくると、竹ひごにさして作ったやじろべえやこまで遊びます。霜の降る頃には、町に送り出す干し柿作りにいそしむおとな達のそばで、色付いた葉での人形作り。軒端に吊るされた干し柿は、子ども達の待ちかねたおやつにもなるのです。
 ひと昔前の農村の豊かさが感じられる絵本です。
(ぶどうの木代表・中村佳恵)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)えほんのとびら
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