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2000年01月01日

No.32「スズの兵隊」

No.32「スズの兵隊」

岩波書店
絵:マーシャ・ブラウン
訳:光吉 夏弥

 今年は、童話の王様アンデルセンの生誕200年。彼は毎年クリスマスに新しい童話集を発表し、当時のデンマークの人々はそれを心待ちにしていたそうです。
 彼が生涯に書き残した150余編の作品の中には、精神的にも経済的にも追いつめられた生活を経て、国王から賞賛されるまでの文学者に至った波乱万丈の生涯を織り込んだものが数多くあります。
 『スズの兵隊』もその一つ。一本足のスズの兵隊は、子ども部屋で見た美しい紙人形の踊り子を好きになります。しかし、それをねたんだ子鬼の仕業か、風のせいか、窓から外へまっさかさまに落ちてしまいます。溝を流れ、下水道の中でねずみに追われ運河に沈んでいきながらも、スズの兵隊は、兵隊としての誇りと踊り子への想いを忘れません。魚に飲み込まれ、もうこれまでかと思ったところ、その魚が買われて行った先は元のお屋敷。スズの兵隊は再び踊り子と会うことができるのです。ところが--。
 子どもの頃にも読んだことのある作品ですが、今読み返してみると、どんな時にも姿勢を崩さなかったスズの兵隊のまっすぐな生き方が強く心に残りました。
(ぶどうの木代表・中村佳恵)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)えほんのとびら
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