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2010年12月15日

梅にかささぎ

梅にかささぎ　

吉村芳生展が今月12日に閉幕した。来館者は4万3千人をこえ、当館で開催された現代美術作家の展覧会としては空前の数字である。
　会場を回っていると「すごいと聞いていたけど、本当にすごいね！」という声をあちこちで聞いた。展覧会に来られた方々は、現代美術というジャンルにつきまとう「難解」なイメージが消し飛んで、とてもリアルで身体的に迫ってくる「驚愕」を体感されたのではないかと思う。その新鮮な驚きが4万3千人という数字になったのだろう。
　さて新年1月8日からはコレクション展「吉祥の花鳥画」が始まる。花や鳥を描く花鳥画には、不老長寿、子孫繁栄、立身出世など願いが込められているものが少なくないそうだ。
　どうも良い年だったとは言い難いような平成22年もあとわずか。来年こそは良くなってほしいと願う気持ちを、吉事の到来を告げる吉祥の図像に託したい。

県立美術館学芸専門監　斎藤　郁夫

タグ ：サンデー美術館梅にかささぎ

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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0) │サンデー美術館
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