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2012年03月14日

No.107「セミ神さまのお告げ」

No.107「セミ神さまのお告げ」

福音館書店
古布絵制作・再話:宇梶静江
 北の海辺に六代の人の世を生きてきたおばあさんがいました。ある時おばあさんは津波の到来を予感し、上の台地と下の台地に住む村人に歌でそのことを伝えました。しかし下の大地の人たちは信じません。予言どおり津波は村を襲い、おばあさんは村人とともに波にのまれてしまいます。
 海の神に怒りを訴えたおばあさんは六つ地獄へ落とされますが、村の守り神の妹が地面にさした糸かけ棒をはい上り、セミ神さまとして生まれ変わったということです。 アイヌの人たちは、セミがその夏の天候を予知し、鳴き声で教えてくれると言い伝えてきたそうです。厳しい自然の中で生き抜くために、人々は自然からの情報を五感で受けとめ、生活の中に生かしてきたのでしょう。そしてそのように積み重ねられてきた知恵は、昔話や歌の中に織り込まれているのです。
 作者はこの昔話をアイヌ刺繍と古布を使って描き出しています。一針一針に、伝えられてきた文化を大切に思う気持ちがこめられた絵本です。
(ぶどうの木代表・中村佳恵)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)えほんのとびら
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