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2013年04月10日

No.120「根っこのこどもたち目をさます」

No.120「根っこのこどもたち目をさます」

童話館出版
絵:ジビレ・フォン・オルファース
文:ヘレン・ディーン・フィッシュ
訳・編:いしい ももこ
 表紙に描かれているのは、草花を手にした子どもたちのシルエット。この子たちは「根っこのこどもたち」と呼ばれ、冬の間は地面の下でぐっすり眠っているのです。
 春が近づくと、土のおかあさんに起こされて仕事にとりかかります。女の子たちの仕事はお裁縫。一番好きな色の布を選んで器用に仕立てます。男の子たちは虫を起こし、ブラシをあててやり、春の色に塗り上げます。仕事がすんだら地面の上へ。スミレ、スズラン、ワスレナグサ―どの子も手に草花を持ち大行進。虫たちも行列に加わって野原はにぎわいます。
 お気に入りの場所で楽しく過ごすうちに時はめぐり、やがて季節は木枯らしの吹く秋へ。木の葉が散ると子どもたちはまた、土のおかあさんの元へ戻っていくのです。
 土の中の営みに、あたたかなまなざしを向けて描かれた絵本。作者は八点の作品を残し、34歳の若さで亡くなりました。その短い生涯と重ね合わせて読むと、小さな生き物たちの命の輝きが一層いとおしく感じられます。
(ぶどうの木代表・中村佳恵)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)えほんのとびら
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