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2013年05月15日

松田正平 「バラ」1997年

松田正平 「バラ」1997年 

今までバラの絵を熱心に見たことがなかった。そもそもバラの花自体なにか繊細すぎる感じがして、あまり好きな花ではなかった。けれど、今回の展覧会に並んだ絵を眺めていると、バラがとても魅力的に見えてくるような気がして不思議だった。
 バラを栽培しながら50年以上も描き続けたという松田正平。何度も花瓶に生けた花を見つめ、そのつど画家の心は自然の美に共鳴している。そのことが絵からまっすぐに伝わってくる。とくに晩年の作品で、淡い光の中に初めて現れ出たかのような花の色とかたちを見ていると、雨後の虹を見つけたときの感興がそのまま蘇ってくるようだった。
 かつて「薔薇を描いては梅原龍三郎、児島善三郎、松田正平の三人が名人だ」と断言した美術評論家の州之内徹は、「正平さんの薔薇の絵を見るとき、私は薔薇の見方を教わっているのだ」と語った。絵を見ながら、名言だなと思った。
県立美術館副館長 斎藤 郁夫


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)サンデー美術館
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