サンデー山口

▲市松状の赤れんが装飾が特徴

実際の紙面はコチラ（公開期間は発行から1カ月間です）

　大正時代の水道技術を今に伝える上水道施設跡。8月1日、山口県内94例目の登録有形文化財（建造物）に指定された。

　今年8月に山口県内で94番目の国登録有形文化財にも選ばれた「旧桂ケ谷貯水池堰堤」。四十八瀬川右支桂ケ谷川に造成された長さ24メートル、高さ13メートルの重力式コンクリート造で、1923（大正12）年から戦後まで使用された。緩やかなアーチ構造や赤れんがの取水塔が、当時の優美さを今に伝えている。
　旧小郡町市街地は土砂堆積や埋め立てによる造成のため、飲用に適する水が少なかったが、同堰堤により上水道の整備がなされ近代化が進んだ。　
　2015（平成27）年には改修工事もされたが、気軽に訪れるには山道や周辺の整備が必要とされる。