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店長情報

2007年01月20日

どうもんビル来月解体へ12月にも新ビルオープン



商店街の活性化目指し
 道場門前の「どうもんビル」の解体工事が2月から始まる。跡地には、道場門前商店街振興組合(吉松昭夫理事長)が、文化センターや診療所、緑化したコミュニティー広場などを備えた新ビルを建設。“中心市街地活性化の核”として、12月中旬までのオープンを目指している。また、核テナントの「コープどうもん店」はきょう20日にいったん閉店し、2月1日に近くの仮店舗で営業を開始する。

 現在のビルは鉄筋4階建て、延べ床面積約5900平方㍍。敷地面積は約2100平方㍍。撤退したダイエー山口店跡を、旧山口市が00年10月に中心市街地活性化の再開発事業をにらみ約2億7千万円で取得。翌月には1、2階部分に生活協同組合コープやまぐちの出店が決まり、01年3月にコープどうもん店が開店した。しかし、ダイエー時代から30年以上が経過し老朽化が進んだため、市と振興組合が中心となって協議を進め、建て替えを決定。市が解体を行い、振興組合が新ビルの建設を担うことに。なお、建設費の半分は国の補助を見込んでおり、市も一部助成を考えているという。
 ビルの解体に伴い、コープどうもん店は20日にいったん閉店。2月1日から12月の新装オープンまで、食品は斜め前の旧丸忠跡、衣料は旧健勝苑跡を仮店舗に営業を行う。
 振興組合によると、跡地そばの土地を借り受け・購入するなどして拡幅し、約2700平方㍍に鉄骨一部2階建て約3400平方㍍のビルを新築する。1階には、核テナントのコープやまぐちが再入居。食料品を展開する売り場面積は約1390平方㍍と現在の2倍近くになり、今まで以上に品ぞろえを充実させる。また、衣料品に関しては旧丸忠跡地で取り扱うという。コープの吉崎博常務理事は「多くの人に来てもらい、商店街の衰退に歯止めをかけるとともに、活性化の役割が果たせるよう努力していきたい」と話している。
 2階は新たな人の流れを創出しようと、大学教授の出前講座やコープの子育て支援教室をはじめ、これまでなかった趣味・教養など約150の文化教室を開催するカルチャーセンター、さらに住民アンケートで要望の多かった眼科や皮膚科の診療所を誘致する予定。また約660平方㍍ある1階屋上部分を緑化し、砂場や芝生を設けてファミリー層を対象にした「コミュニティー広場」も設置する計画だ。
 なお、振興組合はどうもんビル再生事業に合わせ、黄金町の道場門前大駐車場のリニューアルも実施。エレベーターの改修をはじめ、コープやまぐちが取り組んでいる食品リサイクル事業で有機肥料化したものを使って屋上に菜園を作り、ビル緑化を進めていきたいという。
 吉松理事長は「商店街とはただ物を買うだけの場所ではなく、本来は人々が情報交換をしたり交流するための場。多目的な機能を持った新ビルを起爆剤にして、郊外大型店と商店街の差別化を図り、将来的にはハード面だけでなくソフト面においても“歩いて暮らせるまちづくり”を目指していきたい」と力を込める。
  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)ニュース

2007年01月20日

「静物」 河上左京 (1921年)

 

水彩画は誰でも一度は描いたことがあるだろう。チューブから出した絵の具を水で薄めながら画用紙に描いてゆく。何度も同じ所を塗っていると、いつのまにか画用紙の表面がはげてザラザラになったりした。そんな昔の手触りを、河上左京と河上大二の作品を見ていて思い出した。
 林檎を描いた左京の静物画が数点並んでいる。林檎のひとつをじっくり見てみると、その精妙な描き方に驚く。薄い黄色、薄い赤、濃い赤、薄い青。その色の層が微妙に重なりあって、林檎の肌の複雑な色調が表現されている。薄い緑や紫が加えられたものもある。そんなに色が重ねられながら、光の当たったハイライトの部分は全く色が塗られていない。紙の白がそのまま残されている。色を塗る手順も含め、絵の具の特質をつかんでいないと描けるものではない。
 背景も微妙な色調だ。青、赤、黄、緑のセロファン紙の断片が重ねられたように見える。
 水彩画の透明感の清々しさに心奪われて、しばし時を忘れて見入った。

県立美術館学芸課長 斎藤 郁夫  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)サンデー美術館