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2007年04月15日

指定管理者辞退で、本年度「西京スタジアム」市直営



 宮野上の「市スポーツの森」は、予定されていた指定管理者が選定直前で辞退したため、本年度は暫定的に市の直営で運営が行われている。
 市内最初の公式野球場「西京スタジアム」と第2球技場、多目的広場を有する同施設。メーンの西京スタジアムでは、昨年度はプロ野球のオープン戦など目立ったイベントがなく約1万1720人の入場と落ち込んだものの、05年度は入場者約3万3704人と、95年のオープン以降ほとんどの年で3万人以上の入場者数をキープしている。また、第2球技場と多目的広場でも、学童野球や社会人野球チームの練習、大学生サッカーチームの試合などでの利用者が多く、各コートとも年間平均1万人近い利用がある。
 施設管理・運営を担う市スポーツ振興課では、今年の指定管理者の募集に向けた準備も進めており、「次の指定管理者決定まではしっかりと運営していくが、施設のサービス性向上のためにも、民間のノウハウを生かせる団体が出てくることを期待している」と同課職員は話している。
 なお、今年はプロ野球公式戦や高校野球山口県予選の決勝戦といった大きな試合があることから、例年以上の入場者数が予想されている。しかし、オープン時から問題視され続けている、入り口交差点付近の交通渋滞について、国道整備などの解消策はいまだ進展を見せていない。
  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)ニュース

2007年04月15日

札の辻・21

   蝶
 二つ折れの恋文が
 花の番地を探して
 いる
 
 俳人鷹羽狩行は、世界の中でも四季の移り変わりが美しい日本の自然を詠んだ「名句案内150句」の序文に、ルナールのこの短い詩を引用しているが、連想・象徴性から見て山頭火の句に通じるものがあると思う。
 ことしは山眠るの冬が遅くまで瞼を閉じていたが、4月の声が近づきモンシロチョウが出現すると眼が開き山笑う時季となった。
 モンシロチョウは日本全土だけでなく世界中に広く分布している。ルナールの詩のごとく元々ヨーロッパが原産で、キャベツや菜の花など十字花の栽培植物と共に新しい土地を求めて繁殖したが、大根や白菜の茎が伸びてつける十字花はもちろんのこと、野生の十字花植物にまでひらひらと翅ばたく。
 モンシロチョウの雄は自分のテリトリーである十字花植物群の畑地を飛びつづけながら雌を探す。やがてもつれるような求愛行動が終わる頃になると雌は自分だけこれまでの畑地から離れ、若い芽の伸びてきた新しい環境に産卵する。

 あをあをと空を残し
 て蝶別れ
        林火

 二つ折れの恋文は千の風に乗って行き、空の青さの果てには春愁が残される。(鱧)  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)札の辻