アクセスカウンタ
QRコード
QRCODE
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 71人

店長情報 トップページ
店長情報

2009年01月31日

徳地串地区 にほんの里100選に!


 
 徳地の串地区がこのほど「にほんの里100選」に選ばれた。これは、緑豊かな田んぼや里山など日々の営みで保たれてきた多彩で美しい自然と景観、人模様を対象に選定されたもの。森林文化協会と朝日新聞社の主催で、全国から4474件の応募があり、山口県からは串地区のほかに、祝島(上関町)と米川東部地区(下松市)の計3カ所が選ばれた。

 これは、森林文化協会創立30周年などを記念した取り組みで、景観、生物多様性、人の営みの3要素が選定の基準。応募された「里」の中から候補地が絞り込まれ、現地調査を経て、映画監督の山田洋次さんを委員長とする選定委員会が総合的に判断して決定した。
 徳地串地区は、田園景観が残る山間地農村で、人口は441人。その半数が65歳以上と急速な高齢化が進んでいる。そんな中、「ゆたかな串を育てる会」などが、年間を通して国際交流や県立大の実習受け入れなどさまざまな事業を展開。“地域の絆づくり”に力を入れており、今回の選定につながった。応募した同会の山本彰治会長(68)は「選ばれた時は本当にうれしかった。串は過疎地であるがゆえに、人々がお互いに支え合あって生きている。今回選ばれたことは、限界集落に住むわたしたちに勇気を与えてくれた。串がこれからも魅力ある地域であり続ければ、今は外に出ている子や孫たちも、きっといつかふるさとに帰ってきてくれるだろう」と期待を込める。

  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)ニュース

2009年01月31日

札の辻・21

 まもなく節分で立春も近い。庭梅の小枝にも蕾がふくらんできた。
 節分は季節の移り変わり目を示す。陰陽道では古くから豆撒きや柊を門戸にかざす行事がある。
 歌舞伎の「三人吉三」大川端の場で、お嬢吉三の科白に「ー思いがけなく手に入る百両ほんに今夜は節分か、こいつあ春から縁起がいいわえ」とあるのだが、ことしの経済はうまくいくかどうかはお先真っ暗だ。
 節分の食にコンニャクがある。煮込みおでん、白和え、酢味噌、刺身、と江戸時代には「菎蒻白珍」も出版され、腹の砂おろしといわれる整腸作用があるからと節分に食べる風習もある。
 俳人松尾芭蕉はコンニャクが好きだった。
 菎蒻のさしみも少し
 梅の花
の句もあり門人の解釈では節分の句ともいう。コンニャクは豆腐の白さと比較して黒っぽい、田舎らしく素朴な味覚が芭蕉好みとなった。奥の細道で詠んだ「静かさや岩にしみいる蝉の声」の句碑がある山形の立石寺、通称山寺では山門前で、地元産の小振りだが丸いコンニャクを串に刺した甘辛い田楽が売られ人気を集めているが、やはり芭蕉に由来すると聞く。
 ところでコンニャクの主産地は関東で群馬、栃木、茨城、福島が、関西は奈良、岡山、広島それに山口となっている。
 醤油7・酒3の割合をとろ火で気長に煮つめ唐辛子を振れば山寺風のコンニャク煮となる。不況おろしにいかが。 (鱧)  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)札の辻