サンデー山口

　閉幕間際に“フェルメール「真珠の首飾りの少女」ｉｎベルリン国立美術館展”を智子さんと観にいった。
　智子さんのお目当ては、リーメンシュナイダーの彫刻、「龍を退治する馬上の聖ゲオルギウス」と素描。私はリーメンシュナイダーなんか知らないし、うろうろした線ばかりの素描にもあんまり興味がなかった。私には是非観たいというものはなかった。フェルメールの少女にも会いたいと思ったけれど、なんだか地味な絵のような気がした。私に繊細な光の表現がわかるだろうか？　繊細という言葉は私を不安にさせる。ぶらぶら観ていたら、今まで知らない絵や彫刻の中に感動の出会いがある。私は美術展ではいつもそうだ。だから、入館と同時に目的の違う二人は解散。自由に見て回る。
　やはりね、私は少女より、“黄金の兜の男”（レンブラント派）に魅了された。本物を見るのは初めてだ。ギラギラと輝く黄金の兜。私は金色が大好き。一文字に唇を結んだ筋肉質な顔。男は傭兵。死んでいった仲間や敵兵のことを考えているのか。疲れと悲しみと、しかし、高揚した気分を残した顔だ。近頃巷ではみかけない顔だ。部屋に飾るために大判の模写を買った。毎日、ギンギラの兜の思索的な顔に見つめられるのかと思うと興奮する！  

　観音堂前の巨樹は樹高45メートル、根元の周囲は13メートルで、推定樹齢は900年といわれ、役行者が植えたとも伝わる。根元に9メートルの蘖があったが今は無い。イチョウは落葉高木で寺院などに多く植えられているが、火事の時その葉の水分が火勢を防いだとのいわれによる。山口市の市木でもある樹は今も元気である。　（11月24日撮）
黄葉が散る場で、大樹の姿をシルエットでの撮影が出来て最高の時間だった。
（ニコンD200　18ミリ　Ｆ8　1／125秒）  

　「山口において日本で初めての降誕祭の祝いが催されたが、その報せに接したキリシタンたちは、これを大いに喜んだ」。これは、ルイス・フロイス著「日本史」の第1部8章に登場する一節。日本国内でのクリスマスに触れた、最も古い記述だ。時に、1552（天文21）年12月9日（旧暦、西暦では12月24日）。
　商業的側面が色濃いとはいえ、今や国民的行事となったクリスマス。その「『ルーツ』がここ山口」というのは、何物にも代え難い財産だろう。
　今年もこの1カ月間、「日本のクリスマスは山口から」事業が展開されている。史実を地域のブランド力向上につなげ、後世にも伝えていこうというのが目的で、「12月、山口市はクリスマス市になる。」がキャッチコピー。大都市でのイルミネーションイベントとは一線を画し、人と人との「きずな」を、以前からテーマに掲げている。
　1日夕刻にあったセレモニーは、暗がりの中ライトアップされ、巨大なステンドグラスが光り輝くサビエル記念聖堂が舞台。歌手・亀渕友香と約300人の地元聖歌隊が、それをバックに大合唱する様は、荘厳かつ圧巻だった。
　40近くの催し等は、ウェブサイト（http://www.xmas-city.jp/）に詳しく掲載されている。　（Ｋ）  

　サッカー・地域リーグの中国社会人リーグに所属し、Ｊリーグへの参入をめざしているレノファ山口ＦＣ（ＮＰＯ法人山口アスレチック・クラブ運営）。3日、山口道場門前商店街に同クラブの新事務所（TEL083－941－6792）とアンテナショップがオープンした。クラブについてのあらゆる情報が入手でき、グッズなどの購入もできる。
　店内には、実際に選手が着用したユニホームや、08（平20）年中国サッカーリーグ優勝時のトロフィーなどが展示。また、Ｔシャツ、ステッカー、レプリカユニホームなどのグッズ約30種類が並び、06（平18）年のクラブ誕生以降、これまでシーズンごとに販売されてきた品々も購入できる。さらに買い物をした先着100人には、豆子郎との「レノファコラボバッグ」をプレゼント中だ。
　同クラブの柴田勇樹広報部長は「クラブの“顔”となるショップの開設で、より多くの人にレノファのことを知ってもらえるようになる。山口のチームとして応援をお願いします」と話している。来年4月のリーグ戦開幕以降は、試合日程や成績などの最新情報も掲示される。