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2003年02月09日

札の辻・21

 カメラ雑誌に、漁港の岸壁で一定方向に頭を向け並列するカモメの風景写 真が載っていた。
 カモメは年中見かけるが、数が多いのは冬季である。カモメ類は世界中に約40種いて、寒帯から温帯にかけて繁殖する。日本はその越冬区域に位 置しており、特にウミネコが多い。ウミネコは沿岸性のカモメで、青森県の蕪島や島根県の日御碕で繁殖し、冬の時期になると山陽、四国、九州へと渡る。鳴き声がミャオミャオと猫に似ているのでウミネコと呼ぶ。
 カモメは海鳥で、生きた魚を食べると思われるのだが、実際は漁港に水揚げ中にこぼれたり、捨てられた魚しかエサにしない。魚ばかりでなく浜に漂着した食物も漁り、光市の島田川河口では人が投げるパン屑に集まってくる。
 ユリカモメのように、河川に沿って内陸部まで飛来するカモメもいて、東京の隅田川や多摩川、山口市の椹野川でも中流近くに姿を見せる。
 ユリカモメは江戸の昔から隅田川ゆかりの鳥として都鳥と呼称され、古くから詩歌や物語りに登場した。歌舞伎の「都鳥廓白波」(みやこどりながれのしらなみ)は隅田川物の一つで人気がある。また芝居の「東海遊侠伝」は、清水次郎長の乾分森の石松が、遠州小松村の閻魔堂で、都鳥吉兵衛一家に斬殺されるが、この吉兵衛の都鳥は、カモメの仲間に飛翔中の他の鳥を襲撃し、エサを空中で横取りすることから盗賊カモメと呼ばれているものと同じだという。
 萩市の松本川河口では、立春から中州の乱杭に並ぶウミネコの姿が多い。シロウオ漁のおこぼれ待ちか。 (鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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