2016年07月02日
札の辻・21
実際の紙面はコチラ(公開期間は発行から1カ月間です)
沖縄はすでに梅雨もあけ、夏の太陽が海に輝きサトウキビの葉ずれの音が高くなっているという。琉球屋根の低い軒先のシーサーも、ますます暑い陽差しを浴びつづけることになろう。
まだ梅雨明けには遠い山口地方ではあるが、この時期では釣り情報も気になるこの頃。
情報の元は週に二度ほど老人仲間の集いで会う友人の老釣り師の話からである。
年齢的なこともあり、彼もあまり遠くには行かず、瀬戸内での磯や波止釣りが中心であるそうだ。釣りとはすっかり縁遠くなった身ではあるが、やはり、仲間の釣り自慢はおもしろく、うなずきながら楽しく聞く。トビウオの姿を目の前で追いながらも竿の動きに注意を払う彼の話は、静かに波音が聞こえてくるようで心地よい。
今の時期であれば、チヌ、アジ、イサキ、脂がのった梅雨メバルなどが豊富であろう。
以前は、雨が降ろうが天候に関係なく出かけて行き、遭難したかと家族に心配をかけたことも何度かあった。
大物は必ず魚拓にし、食卓への登場はその後と決まっていた。
夕飯のおかずを散々待たせ、心配をかけたにもかかわらず、魚に墨汁を塗り、丁寧に魚拓をとりはじめる私と、黒く塗られた魚を見つめる子供たちの顔がなんとおかしかったことも、なつかしく思い出される。(鱧)
沖縄はすでに梅雨もあけ、夏の太陽が海に輝きサトウキビの葉ずれの音が高くなっているという。琉球屋根の低い軒先のシーサーも、ますます暑い陽差しを浴びつづけることになろう。
まだ梅雨明けには遠い山口地方ではあるが、この時期では釣り情報も気になるこの頃。
情報の元は週に二度ほど老人仲間の集いで会う友人の老釣り師の話からである。
年齢的なこともあり、彼もあまり遠くには行かず、瀬戸内での磯や波止釣りが中心であるそうだ。釣りとはすっかり縁遠くなった身ではあるが、やはり、仲間の釣り自慢はおもしろく、うなずきながら楽しく聞く。トビウオの姿を目の前で追いながらも竿の動きに注意を払う彼の話は、静かに波音が聞こえてくるようで心地よい。
今の時期であれば、チヌ、アジ、イサキ、脂がのった梅雨メバルなどが豊富であろう。
以前は、雨が降ろうが天候に関係なく出かけて行き、遭難したかと家族に心配をかけたことも何度かあった。
大物は必ず魚拓にし、食卓への登場はその後と決まっていた。
夕飯のおかずを散々待たせ、心配をかけたにもかかわらず、魚に墨汁を塗り、丁寧に魚拓をとりはじめる私と、黒く塗られた魚を見つめる子供たちの顔がなんとおかしかったことも、なつかしく思い出される。(鱧)
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│札の辻