2016年07月16日
札の辻・21
実際の紙面はコチラ(公開期間は発行から1カ月間です)
先日、東京に居る娘が孫と帰省した。わが家の食卓も少し色が変わる。
仁保の道の駅で買い求めた食材も、見なれない物が並ぶ。今さらと笑われそうだが赤や黄色のパプリカ、そして太いキュウリかと思ったらズッキーニだと教えられる。カボチャの仲間だそうだ。
家人は、スーパーで見かけて気になっていたものだが、調理方法がわからず買わずにいたという。娘の料理指導のもと、食すと大変おいしく、またその食感に改めておどろいた。
この年になっても、まだ人生で初の食材に出会えることに、改めて感動の気持ちもわいてくる。
幼少期の夏野菜といえば、それこそキュウリにナス、ウリであった。
今ほど野菜の種類も多くなかったが、それでも夏の太陽をいっぱいに浴びた、いわゆる無農薬の野菜は、みずみずしく、美味しかった。
畑のすみにはハス芋も植えてあった。塊根は小さく食用にならないので、芋茎を和え物やミソ汁で食べる。シャキシャキとした食感が暑い夏季にはよく合った。
盆の朝は、ハス芋の葉を取ってくることから始まる。葉に、水や、キュウリ、ナスを添えて仏壇にも供える。
娘は丸い葉の上でころころ転がる水の玉と、「ようお出なさいました」と、団扇で仏壇を扇いでいた祖母の姿を思い出すという。八月の盆まであと一カ月となった。(鱧)
先日、東京に居る娘が孫と帰省した。わが家の食卓も少し色が変わる。
仁保の道の駅で買い求めた食材も、見なれない物が並ぶ。今さらと笑われそうだが赤や黄色のパプリカ、そして太いキュウリかと思ったらズッキーニだと教えられる。カボチャの仲間だそうだ。
家人は、スーパーで見かけて気になっていたものだが、調理方法がわからず買わずにいたという。娘の料理指導のもと、食すと大変おいしく、またその食感に改めておどろいた。
この年になっても、まだ人生で初の食材に出会えることに、改めて感動の気持ちもわいてくる。
幼少期の夏野菜といえば、それこそキュウリにナス、ウリであった。
今ほど野菜の種類も多くなかったが、それでも夏の太陽をいっぱいに浴びた、いわゆる無農薬の野菜は、みずみずしく、美味しかった。
畑のすみにはハス芋も植えてあった。塊根は小さく食用にならないので、芋茎を和え物やミソ汁で食べる。シャキシャキとした食感が暑い夏季にはよく合った。
盆の朝は、ハス芋の葉を取ってくることから始まる。葉に、水や、キュウリ、ナスを添えて仏壇にも供える。
娘は丸い葉の上でころころ転がる水の玉と、「ようお出なさいました」と、団扇で仏壇を扇いでいた祖母の姿を思い出すという。八月の盆まであと一カ月となった。(鱧)
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│札の辻