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2003年07月20日

札の辻・21

 先日、東京ー宇部間でANAの機内誌「翼の王国」を読んでいたら”サウダージ郷愁/山口、みすゞに会いに行きたくなった”というタイトルが目にとまった。
○さやかに風も吹いている/心置きなく泣かれよと/年増婦の低い声もする。と詩った中原中也も、放浪に生きた俳人山頭火も、武蔵野で知られる国木田独歩も、わたし死なないような気がするといった宇野千代も、みんな山口県が生んだふるさとの作家です。
 好きな作家の文庫本をポケットに入れて、ぶらりと出かけてみませんか、文学のふるさと山口、いつもとちがう旅になりそうです。
 といった文章の欄外に長門のみすゞ記念館、湯田の中原中也記念館、小郡は山頭火の其中庵、柳井の独歩旧宅、そして岩国の宇野千代生家と各々の所在地もくわしく紹介されていた。
 かつて出版社の文化講演会で来山したある作家は次のように話した。
 「明治維新にばかりこだわることはないと思う、
 なるほど明治維新は世界史の中でもまれな大改革で評価されてしかるべきだ。だが山口県にあるもうひとつの顔も忘れてはならない。明治の文豪国木田独歩をはじめ、マルクス経済学者で貧乏物語の著者河上肇、日本近代文学のアウトサイダー論を書いた文芸評論の河上徹太郎など、文壇に光る星は多い」と。
 2006年には山口県で第21回国民文化祭も開催される。山口に待望久しい近代文学館が欲しい。古川薫、高樹のぶ子、重松清、現役作家の鼓動も高い。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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