2003年12月07日
札の辻・21
ここ2、3年、スーパーの鮮魚売場でアンコウをよく見かける。県水産振興局によると、下関漁港がアンコウの水揚げで日本一になったからとのこと。
アンコウはもともと茨城県から福島県の太平洋沿岸が漁場で、平潟港や久慈港に水揚げされたものが、東京神田の「いせ源」、茨城大洗の「山口屋」などに運ばれ、有名な鮟鱇料理専門店となった。しかし太平洋岸の漁場近くでは、昔から素朴な漁師料理であった。
アンコウはどう見てもグロテスクな深海魚である。頭の先にあるアンテナ風のヒレをヒラヒラさせて餌に見せかけ、近寄る魚を口に入れる。タコ、イカ、エビ、カニ、ナマコと何でもござれの貪欲ぶりで、英語でも釣りをする魚という意味のアングラー・フィッシュと呼ばれている。
体長は70センチから1メートル、重量が10キロに及ぶものがあり、頭部ばかり大きくグニャグニャしているので、まな板では切りにくい。そこで下あごに鈎をかけ柱につるし、腹に水をたっぷり入れ安定させて切る。俗にいう「アンコウのつるし切り」である。
アンコウはもっぱら鍋料理にする。捨てるところがなく、トモ(肝)、ヌノ(卵巣)、カンザシ(ヒレ)、ミズブクロ(胃)などと呼称する部分すべてを食べる。
14年度水揚げ量は、福島と茨城で360トン、島根県が180トン、下関は468トンと日本一になった。
スーパーには調理されたアンコウが並ぶ。鍋奉行としては新鮮な冬野菜と煮込み、ゆずポンズで食べると木枯らしも磯ぶしに聞こえてくる。(鱧)
アンコウはもともと茨城県から福島県の太平洋沿岸が漁場で、平潟港や久慈港に水揚げされたものが、東京神田の「いせ源」、茨城大洗の「山口屋」などに運ばれ、有名な鮟鱇料理専門店となった。しかし太平洋岸の漁場近くでは、昔から素朴な漁師料理であった。
アンコウはどう見てもグロテスクな深海魚である。頭の先にあるアンテナ風のヒレをヒラヒラさせて餌に見せかけ、近寄る魚を口に入れる。タコ、イカ、エビ、カニ、ナマコと何でもござれの貪欲ぶりで、英語でも釣りをする魚という意味のアングラー・フィッシュと呼ばれている。
体長は70センチから1メートル、重量が10キロに及ぶものがあり、頭部ばかり大きくグニャグニャしているので、まな板では切りにくい。そこで下あごに鈎をかけ柱につるし、腹に水をたっぷり入れ安定させて切る。俗にいう「アンコウのつるし切り」である。
アンコウはもっぱら鍋料理にする。捨てるところがなく、トモ(肝)、ヌノ(卵巣)、カンザシ(ヒレ)、ミズブクロ(胃)などと呼称する部分すべてを食べる。
14年度水揚げ量は、福島と茨城で360トン、島根県が180トン、下関は468トンと日本一になった。
スーパーには調理されたアンコウが並ぶ。鍋奉行としては新鮮な冬野菜と煮込み、ゆずポンズで食べると木枯らしも磯ぶしに聞こえてくる。(鱧)
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│札の辻