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2004年02月22日

札の辻・21

 1月中旬に起きたニワトリ問題は、県の努力や国の支援により風見鶏の方角が決まったようだ。
 鶏好きである。子供の頃、農村ではどこの家でも鶏が飼われており、庭先には鶏小屋があった。餌を与えたり運動のため庭へ放すことは子供の受け持ちである。
 日本人と鶏との関わりは古い。弥生時代の出土品の中にも、すでに鶏の骨の存在が確認されているし、動物埴輪で数多くの鶏の姿が素朴な土の匂いと共に見出されている。古事記や万葉集にも登場するが、時刻を告げる能力をもつ鳥として神話に近い。
 世界の古代農業史によれば、麦などの畑作には多くの家畜が伴うが、稲作には鶏だけが従っている。わが国の場合、稲作と共に鶏が渡来したと考えられる。
 読売新聞社刊の「鶏の事典」に記事がある。
・・時を計ることは、古くは紀元前すでに中国に於いて水の点滴を容器に溜め、その水量で時刻を知った。わが国でも天智天皇が水時計をつくり、太鼓と鐘で時報を行った。機械時計の日本渡来は、1551年スペインの宣教師フランシスコ・ザビエルが、周防の大内義隆に献上したのが最初である。しかし古くからの鶏による時刻の告知は依然として行われ、一番ドリ二番ドリの呼称はつづけられていた・・と。
 ニワトリが先かタマゴが先かは別にして、鶏と卵が日本で食用とされるのは室町以後で、南蛮料理やカステラが渡来してからのことである。
 水たき、鶏すき、親子丼、焼鳥文化とつづくが、わが究極の一品はアツアツの御飯に生玉子! である。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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