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2004年08月29日

札の辻・21

 地産地消応援メニューのサブタイトルで「ぶちうま親子の絆丼」と称する親子丼を、湯田はセントコア山口の「やまぐち食彩店」で食べた。
 そもそも親子丼なるものはいつ生まれたのか?説に二つある。
 雄山閣版「近代日本食文化年表」によると、東京・日本橋人形町で江戸時代からの歴史をもつ軍鶏鍋屋の「玉ひで」の三代未亡人が、鳥鍋の残りを割下と卵でとじることを思いついたのが明治23(1890)年であったとある。
 いまひとつは往年の映画監督・山本嘉次郎氏の説で「食い道楽であった私の親父は親子丼の発案者である。浅草海苔や秋田の比内鶏を用いたのが明治25(1982)年頃だった」と随想に書いている。いずれにせよ親子丼は合わせ出汁で鶏肉を煮て、ネギ又は三ツ葉の青味を加え溶き卵でとじて御飯に乗せる。今では「玉ひで」のランチタイムには行列ができていると聞く。
 さて、長州鶏と豊北町産の卵と山口晴るる米でつくる親子丼は、小鉢やみそ汁にお新香などが付いていたが、地鶏がやわらかく卵好きとしてはいける味であった。地産地消だけでなく全国発信できる食材が県内には多い。先日、元造園業だった知人が、今は七尾山につづく江良の菜園で野菜づくりをしており、とれたてのナスやトマトが届いたがいずれも陽の匂いがした。彼は果物もつくるがタヌキやアナグマの出没には困ると笑う。
 そういえば県庁ビル前の路上で、輪禍に昇天したタヌキを見たことがある。山口は豊かな自然と文化の親子丼でもあるのだ。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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