2004年10月17日
札の辻・21
コスモスとキンモクセイの秋が帰ってきた。
毎年この頃になると御堀橋から中川橋まで、仁保川土手に咲くコスモスが今年は再三の台風によって丈が低く花のつきも少ないのだが、やはりさわやかな季節を感じさせてくれるのは、このあたりの河川敷がこれまでと違う落着いた風景をとり戻したからだ。
ここの河川敷は昨年まで荒れ放題で、野イバラ、ピラカンサス、クズカヅラなどが密生し、その薮の中に不用となった生活用品やペットボトル、生ゴミまでが投げ込まれるゴミ捨場であった。
この状態打開に近くに住むAさんがまず立ち上がり、次いでUさんも協力して昨年の晩秋から雑木と雑草退治への挑戦がはじまった。冬から春へそして炎天下にもふたりの作業はつづけられ、約1年で河川敷は整然とよみがえった。しかし雑草は伸びるのが早いから現在も黙々と草刈機を持つ姿を見かける。
この土手に植えられたコスモスは、毎年地区の町内会員が総出で春・夏にかけて除草手入れをしており、コスモス道路とも呼ばれている。
コスモスはメキシコが原産地で、コロンブスの大航海時代にヨーロッパへ渡った。日本には明治初年に東京美術学校の教師となったイタリア人のラグーサが故国から持参したといわれ、明治中期以降は全国的にひろがりを見せた。
夏目漱石は修善寺日記の中で「コスモスは干菓子に似ている」と書く。
コスモス道路の近くにある造園会社の植樹園からはキンモクセイの香りも漂ってくるので、朝夕の散歩には季節感が充実する。 (鱧)
毎年この頃になると御堀橋から中川橋まで、仁保川土手に咲くコスモスが今年は再三の台風によって丈が低く花のつきも少ないのだが、やはりさわやかな季節を感じさせてくれるのは、このあたりの河川敷がこれまでと違う落着いた風景をとり戻したからだ。
ここの河川敷は昨年まで荒れ放題で、野イバラ、ピラカンサス、クズカヅラなどが密生し、その薮の中に不用となった生活用品やペットボトル、生ゴミまでが投げ込まれるゴミ捨場であった。
この状態打開に近くに住むAさんがまず立ち上がり、次いでUさんも協力して昨年の晩秋から雑木と雑草退治への挑戦がはじまった。冬から春へそして炎天下にもふたりの作業はつづけられ、約1年で河川敷は整然とよみがえった。しかし雑草は伸びるのが早いから現在も黙々と草刈機を持つ姿を見かける。
この土手に植えられたコスモスは、毎年地区の町内会員が総出で春・夏にかけて除草手入れをしており、コスモス道路とも呼ばれている。
コスモスはメキシコが原産地で、コロンブスの大航海時代にヨーロッパへ渡った。日本には明治初年に東京美術学校の教師となったイタリア人のラグーサが故国から持参したといわれ、明治中期以降は全国的にひろがりを見せた。
夏目漱石は修善寺日記の中で「コスモスは干菓子に似ている」と書く。
コスモス道路の近くにある造園会社の植樹園からはキンモクセイの香りも漂ってくるので、朝夕の散歩には季節感が充実する。 (鱧)
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│札の辻