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2004年11月14日

札の辻・21

 ことしの紅葉は度々の台風でいまひとつあざやかでないという声を聞く。しかし場所によっては思わず目を惹く紅葉がある。先週、福岡県の「とび梅国民文化祭」で「文明のクロスロード古都大宰府」のシンポジウムに参加したとき、大宰府政庁史跡で知られている都府楼跡の公園に、ハゼの老木があり美しく緋色に紅葉して古都の秋を感じさせてくれた。
 シンポジウムは地元福岡出身の女性講談師神田紅による「大宰府古都物語」と題した創作講談を前座にして始まり、西南学院大文学部の高倉教授をコーディネーターに、桜美林大のブルース・バートン教授らがパネリストとして、奈良時代より平安時代にかけ中国大陸と朝鮮半島から渡来する使節や商人を応待するため設置した鴻臚館を軸に、当時展開された国際交流の実体を探った。
 バートン教授は大宰府が中央政庁の平城京や平安京の出先的行政機関として九州全域を統治しただけでなく、大陸対日本との国防上の境界的役割も果たしていたと解説した。またパネリストのひとり福岡市立博物館の池崎学芸員が、平和台球場を取り壊したとき跡地から出土した中国越州窯青磁と新羅陶器の紹介をした。山口市の龍福寺や乗福寺でも発掘された大量の朝鮮半島や中国大陸からの陶磁器と共通しており、同時代の西日本の大陸交流が偲ばれる。
 この日会場では古代食が配られた。赤米のむすび、白うり漬、紫蘇、唐菓子(小麦粉と米粉に蜂蜜をまぜゴマ油で揚げたもの)である。
 あと梅ヶ枝餅を食べて古都は天満宮だけではないと思った。 (鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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