2005年01月16日
札の辻・21
ことしの正月3が日は沖縄だった。
元旦には前線が沖縄近海を通過して季節風が強く、日中の最高気温は平年より5度も低い15度とうすら寒かったが、2日からは回復し18度から20度と汗ばむ陽気に戻る。
沖縄の県花である梯梧(デイゴ)の残り花が並木に真っ赤な色を見せており、ホテルのロビーに飾る正月の活花も琉球松にハイビスカスやブーゲンビリアを配したものであった。
花といえば車で那覇から海洋博公園へ向かう途中、名護市の自然動植物公園近くにサクラ前線発信の地の標識があった。2月末には開花宣言があるという。
海洋博公園では沖縄美ら海水族館の「黒潮の海」が圧巻だった。
黒潮はメキシコ湾流と並ぶ世界最大の海流で、フィリピン沖に源を発し与那国島や南西諸島を経て屋久島から太平洋側と日本海側のふたつに分かれた海流となり日本列島を中心に北上する。
その黒潮の深海を再現した深さ10㍍・幅35㍍・奥行27㍍の世界最大級の水槽には、全長7㍍のジンベエザメ、5㍍のマンタなどが数匹、巨大魚のほかマグロ、カツオ約2万尾が回遊しており、想像をはるかに超えて雄大な海の営みが体感できた。
滞在中めずらしかったのはリゾートホテルの朝食レストランで、雀が2羽足もとに来てこぼれたパン屑を食べることだった。
60年前、島を襲った砲弾の嵐、異民族による支配、祖国への復帰と逆境に耐え、たくましく生きてきた島がまた新しく年を重ねる。
泡盛の古酒に島の歴史を偲ぶ旅だった。 (鱧)
元旦には前線が沖縄近海を通過して季節風が強く、日中の最高気温は平年より5度も低い15度とうすら寒かったが、2日からは回復し18度から20度と汗ばむ陽気に戻る。
沖縄の県花である梯梧(デイゴ)の残り花が並木に真っ赤な色を見せており、ホテルのロビーに飾る正月の活花も琉球松にハイビスカスやブーゲンビリアを配したものであった。
花といえば車で那覇から海洋博公園へ向かう途中、名護市の自然動植物公園近くにサクラ前線発信の地の標識があった。2月末には開花宣言があるという。
海洋博公園では沖縄美ら海水族館の「黒潮の海」が圧巻だった。
黒潮はメキシコ湾流と並ぶ世界最大の海流で、フィリピン沖に源を発し与那国島や南西諸島を経て屋久島から太平洋側と日本海側のふたつに分かれた海流となり日本列島を中心に北上する。
その黒潮の深海を再現した深さ10㍍・幅35㍍・奥行27㍍の世界最大級の水槽には、全長7㍍のジンベエザメ、5㍍のマンタなどが数匹、巨大魚のほかマグロ、カツオ約2万尾が回遊しており、想像をはるかに超えて雄大な海の営みが体感できた。
滞在中めずらしかったのはリゾートホテルの朝食レストランで、雀が2羽足もとに来てこぼれたパン屑を食べることだった。
60年前、島を襲った砲弾の嵐、異民族による支配、祖国への復帰と逆境に耐え、たくましく生きてきた島がまた新しく年を重ねる。
泡盛の古酒に島の歴史を偲ぶ旅だった。 (鱧)
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│札の辻