2005年05月01日
札の辻・21
先々週の日曜日、広島市民球場でプロ野球公式戦の広島カープ対横浜ベイスターズ戦を見た。
近くのデパ地下でアナゴめし主体の瀬戸内弁当と缶ビールを買い、試合開始1時間前に内野席最上段に陣取る。そこから眺められる広島市立美術館の庭園には、クスノキやイチョウがいま新緑に燃えて、木々の間に鯉のぼりの泳ぐ風景をたのしみながら弁当を食べる。
カープ!カープ!カープヒロシマ!と元気良い応援歌の流れるグラウンドでは、コバルトブルーのユニフォーム姿の横浜の選手たちが、試合前の練習をつづけていた。
大洋ホエールス以来、いやノンプロ大洋漁業から今日まで、郷土ゆかりのチームひとすじに60年、練習中の金城、多村、村田に往年の両近藤、土井の姿が重なる。
優勝経験も2度ある横浜だが、最近は最下位常連となっている。広島も優勝はしているが、これまたBクラスでの低迷がつづく。
しかし、広島、横浜の下位チームが、大巨人を倒したときの快感は何ものにも替え難い。それは〝強きを挫き弱気を助ける”-文字通り男冥利につきるということだ。
さて試合は横浜の打棒が振るい、多村、村田、相川のホームランなどで8-5と勝ったが、広島にも嶋、新井、尾形のホームランがあり接戦だった。印象に残ったのは横浜加藤投手の熱投である。満員の球場は殆どカープファン、怒号と鳴りひびくメガホンを叩く音の中での投球には悲壮感すらあった。ともあれことしのベイスターズはひと味違うぞと思う。
さあ5月、鯉の季節にも期待したい。
(鱧)
近くのデパ地下でアナゴめし主体の瀬戸内弁当と缶ビールを買い、試合開始1時間前に内野席最上段に陣取る。そこから眺められる広島市立美術館の庭園には、クスノキやイチョウがいま新緑に燃えて、木々の間に鯉のぼりの泳ぐ風景をたのしみながら弁当を食べる。
カープ!カープ!カープヒロシマ!と元気良い応援歌の流れるグラウンドでは、コバルトブルーのユニフォーム姿の横浜の選手たちが、試合前の練習をつづけていた。
大洋ホエールス以来、いやノンプロ大洋漁業から今日まで、郷土ゆかりのチームひとすじに60年、練習中の金城、多村、村田に往年の両近藤、土井の姿が重なる。
優勝経験も2度ある横浜だが、最近は最下位常連となっている。広島も優勝はしているが、これまたBクラスでの低迷がつづく。
しかし、広島、横浜の下位チームが、大巨人を倒したときの快感は何ものにも替え難い。それは〝強きを挫き弱気を助ける”-文字通り男冥利につきるということだ。
さて試合は横浜の打棒が振るい、多村、村田、相川のホームランなどで8-5と勝ったが、広島にも嶋、新井、尾形のホームランがあり接戦だった。印象に残ったのは横浜加藤投手の熱投である。満員の球場は殆どカープファン、怒号と鳴りひびくメガホンを叩く音の中での投球には悲壮感すらあった。ともあれことしのベイスターズはひと味違うぞと思う。
さあ5月、鯉の季節にも期待したい。
(鱧)
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│札の辻