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2005年07月03日

札の辻・21

 岩国で酒造業を営んでいる旧知の友人から便りが届いた。
 =先に行われた全国新酒鑑評会で、3年連続の金賞を受賞しました。
 昨年の6月末で28年間つとめていた杜氏が引退し、あとを34歳の若い杜氏が継ぎましたが初出品で今回も金賞でした。よく杜氏が変わると酒が変わると言われる中での受賞は酒の変化でなく進化だと理解しています。お試し下さい=とある。
 杜氏は酒造りの工程では工場長役である。親方とかおやっさんともいわれ、蔵人と呼ばれる多くの技術者を統括し酒蔵全般を管理する。
 亡くなった作家の水上勉氏は地酒派で「私は地方を旅したとき、そこの地酒にめぐりあうのを大きな楽しみにしている。その土地の米と水で造られたのだから甘口、辛口どちらでも良い。一夜を出てきた地酒に託して酔いたいのだ」と。また中国文学の奥野信太郎氏は「その土地に足を運ばないと知らずじまいになる酒がうまい。地方の片隅にある酒には、思わずはっとするほど美しい田舎娘の如く初々しさに魅力を感じるのだ」と。
 去る5月の連休に錦川清流線で行った広瀬の古い町並みの食堂の棚に前述の岩国の酒があった。この酒はすでに全国版になっているのだが、やはり錦川の川音が聞こえてくる峡谷のまちにもふさわしい銘柄だと思った。
 ひと頃、広島に押されていた山口の酒も、いまや県下にすばらしい地酒が醸造されており、広島酒にひけをとらない。
 普段は焼酎党だがときには冷酒に手が伸びる。地酒には地肴が合う。冷や奴とアジのひらきがあるだけで良い。
         (鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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