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2005年09月25日

札の辻・21

 旧暦8月15日夜の月を名月と呼ぶ。現行暦では9月9日から10月8日の間になる。もっとも旧暦8月15日の月が必ず満月とは限らない、それは月の軌道がかなり長円形で運行速度が同一でないことから、満月の日付と月齢が一致しないことがある。ことしは9月18日の夜が名月となった。
 日本人は古くから月の持つ神秘性をいつくしみ、全国的に満月の夜にはススキの穂や月見団子に季節の果物などを供えて、月に祈る風習を行事的に伝えてきた。
 元侍従長入江相政氏の「宮中歳時記」によると、醍醐天皇(897年)の頃から宮中行事として名月を賞でる宴が始められたが、現在は宴の催しはなく、吹上御所で両陛下だけで静かに月見を楽しまれる。当夜は、お居間のテラスに小卓が置かれ花瓶に秋草を飾っての夕食となる。
 秋草は吹上御苑に咲くススキ、ハギ、オミナエシ、ワレモコウ、フジバカマなどの数種類が用意される。月見の膳は里芋の衣かつぎ、枝豆、串だんごにふだんのおかずが出されるだけの質素なものとされている。
 田んぼの畦に秋をふちどるマンジュシャゲが咲きはじめた夜、わがグループは例年どおり湯田温泉は「中也の宿」で月見の会を持った。
 仲間のひとりが花屋さんであるため、こもかぶりの空き樽に、丈3㍍もある大ススキ、ハギ、キキョウ、粟の穂まで豪快に活けた会場で、菊のひたし、里芋のとろ煮などで芋名月の酒を汲み交わした。
 芋名月に次ぐ十三夜の栗名月は10月15日となり、そして23日は中也忌にあたる。
         (鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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