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2005年12月11日

札の辻・21

 ときどき博多へ行くがこの街にはそこはかとなく親しみを感じている。それはマスコミで過ごした時代からのつながりで、九州に本社をもつ新聞・テレビのOB諸氏と、いまだにつき合いがつづき、中洲川端・天神あたりの居酒屋で水炊きやゴマ鯖など博多の味覚と酒に魅せられているからかも知れぬ。
 その上、九州は相撲どころで福岡での大相撲には独特な雰囲気があり町に相撲の匂いがする。だから九州場所だけは必ず一日は見ることにしている。
 14日目、博多湾からの海風に力士幟がはためく福岡国際センターに着くと、すでに相撲を取り終えた序二段あたりの若い力士が、ふんどしを脇に下駄を鳴らしながら帰ってゆく。
 その力士たちに名横綱双葉山は別格にして、玉の海、佐田山、鶴ケ嶺などなつかしい九州出身の顔が重なる。現在も魁皇、千代大海、垣添、琴奨菊、時津海、栃栄の御当所力士には、館内の声援がひときわ熱く高い。
 入場して放駒部屋所属の呼出し克之の案内で、放駒(元大関魁傑)に会う。ふたりで話していたら引退したばかりの琴の若が挨拶に。和服姿の似合う大男は美男士だ。彼が引退を決めた一番は放駒部屋の石出改め駿傑に敗れた相撲からだった。
 放駒に会ったあと客席へ急ぎ幕下の取組から見る。満員御礼の出た土俵で新大関となる琴欧州が千代大海を倒し、魁皇!魁皇!の大声援の中で朝青龍が勝って優勝。
 モンゴル、ブルガリア、ロシアと外人力士の強烈な精神力を見せつけられた博多の夜は時雨れてきた。      (鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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