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2006年03月19日

札の辻・21

 奈良東大寺のお水取りから関西地方は春近しを感じるようになり、そして大相撲の3月場所が大阪難波の体育館で幕をあける。
 春場所の番付を見ると山口という郷土名が目立ってきた。
 まず、日本相撲協会理事に放駒(元大関・魁傑岩国出身)が選任されたことだ。これまで放駒は協会役員待遇で広報部副部長だったが、今場所から正式に協会理事となり審判部長の要職についた。北の湖理事長は、まじめで人気大関だった放駒の指導力に期待していると聞く。
 いまひとつ、久しぶりに郷土力士(下関)豊真将の昇進である。彼は颯そうたる土俵ぶりに人気のあった寺尾の綴山部屋所属の関取第1号となった。まわしを取っての速い相撲に将来性があり、今後の星によっては入幕も近い。山口県から十両入りは栃忠(徳地)、太刀光(下関)、魁傑(岩国)、白法山(玖珂)、琴岩国(岩国)以来6人目である。
 ただし戦前には幕内力士として双葉山、玉錦時代に活躍した防長山(出羽海部屋)がいた。豊真将と同じ豊浦町出身であった。
 思えば小結魁傑が横綱北の湖を優勝決定戦で突き出しに破って初優勝したのは1974(昭和49)年の九州場所だった。当時は輪島、北の湖、貴の花(先代)といった実力派がひしめき相撲人気の高い時代だった。魁傑はその後76(昭和51)年の秋場所には14勝1敗で2度目の優勝を飾る。
 大相撲も国際色が目立つが相撲人気は高まってきた。豊真将には幕内は勿論三役を目指して頑張って欲しい。   (鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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