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2006年03月20日

札の辻・21

 急に思い立ち陶芸家のY氏、写真家のK氏を誘って萩へ行く。
 萩市と阿武郡6町村が合併し、人口6万の新しい萩市が発足したばかりである。
 新市には阿武町だけが参加しなかったが、思い起こす歴史がある。それは藩政時代に旧阿武郡の奈古村(現阿武町)と大井村(現萩市)の2村は、明治まで萩本藩から離れて徳山藩領であった。
 元和3(1617)年毛利輝元は次男就隆に周防の都濃郡と熊毛郡を分与して徳山藩3万石を独立させるが、なおこれに阿武郡の奈古と大井を徳山藩領に付加した。今日でいえば飛地合併にあたる。平成の大合併では大井は萩市であるが、阿武町だけが残ったのは別に藩政時代へと遡及したわけでもあるまい。
 司馬遼太郎記念館の会誌冬期号の会友通信に「私は日本史の中で最も興味を持ったのが幕末です。司馬作品を読み歴史的視野がひろがる中で、明治維新の拠点となった「萩」で幕末の匂いを嗅ぎたいと思っています。東京・SY生」という記事があったことを思い出しながら夕闇のとばりを降ろそうとしている城下町に着く。
 早速、菊屋横丁に面した萩焼ギャラリー彩陶庵を訪れ、野坂和左氏ら萩焼若手作家4人展を見る。萩焼300年の歩みには、その時代毎に新しい人による新しい象形が秘められてきたと思う。
 このあと3人は萩市内の小ていな郷土料理店で遅い夕食をとった。シロウオ料理とアワビの吸物に早春の萩の味覚をたんのうし、土塀のつづく町筋に満開の白梅が夜目にも美しい幕末の町をあとにする。     (鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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