2007年03月11日
スリッパ卓球レポート。
最近のデパートや郊外大型店で全国有名駅弁や空弁の販売企画がよくある。先日も大型店では奥羽本線米沢駅・牛肉道場、紋別空港・北のタコやわらか煮弁当、北陸本線氷見駅・ブリかま弁当など、いろとりどりだった。
かつての駅弁にはふるさとが匂っていた。それは車窓に見る風景も車内でひらく駅弁のおかずになっていたからだ。
雪国の新潟から三国山系を越え、信越本線横川駅で機関車交換の時間に食べる峠の釜めし弁当は温かく、益子焼の器はみやげに持ち帰った。北方領土視察のときは、根室駅のタラバガニ弁当を、はるか国後を望みながら納沙布岬の展望台で食べた思い出も深い。
しかし現在では列車停車時間の短縮、高速化、空調管理による車窓の閉鎖などで駅弁を買う楽しみが消えた。
駅弁研究家・林しのぶさんによると、駅弁の代名詞的光景で首から木箱を吊したなつかしい立売りの姿はなくなったが、まだ宇都宮駅と美濃大田駅には駅弁有形文化財的に、立売り屋さん2人が頑張っているという。こうして今では駅弁まつりなどの催しだけを期待することになる。
十和田湖畔のホテルで食べたキリタンポ鍋の地鶏の味がなつかしく、今回は秋田駅・比内地鶏弁当を求める。
秋田では江戸時代から比内鶏を飼育し、1942年には国の天然記念物に指定されたので、現在は交配改良種の食用比内鶏を使用している。
弁当は地鶏のやわらかな肉とそぼろの味が「ひとめぼれ御飯」によく合っており、秋田名物「いぶりがっこ」の漬物もうれしかった。 (鱧)
かつての駅弁にはふるさとが匂っていた。それは車窓に見る風景も車内でひらく駅弁のおかずになっていたからだ。
雪国の新潟から三国山系を越え、信越本線横川駅で機関車交換の時間に食べる峠の釜めし弁当は温かく、益子焼の器はみやげに持ち帰った。北方領土視察のときは、根室駅のタラバガニ弁当を、はるか国後を望みながら納沙布岬の展望台で食べた思い出も深い。
しかし現在では列車停車時間の短縮、高速化、空調管理による車窓の閉鎖などで駅弁を買う楽しみが消えた。
駅弁研究家・林しのぶさんによると、駅弁の代名詞的光景で首から木箱を吊したなつかしい立売りの姿はなくなったが、まだ宇都宮駅と美濃大田駅には駅弁有形文化財的に、立売り屋さん2人が頑張っているという。こうして今では駅弁まつりなどの催しだけを期待することになる。
十和田湖畔のホテルで食べたキリタンポ鍋の地鶏の味がなつかしく、今回は秋田駅・比内地鶏弁当を求める。
秋田では江戸時代から比内鶏を飼育し、1942年には国の天然記念物に指定されたので、現在は交配改良種の食用比内鶏を使用している。
弁当は地鶏のやわらかな肉とそぼろの味が「ひとめぼれ御飯」によく合っており、秋田名物「いぶりがっこ」の漬物もうれしかった。 (鱧)
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│札の辻