2007年04月08日
札の辻・21
3月31日(土)でNHKの朝の連続ドラマは「カモカのおっちゃん」の葬儀の場面で終結したが、この日、山口市おおすみ会館でも元tys取締役報道制作局長吉田聖氏(83)の告別式が無宗教でしずかに行われた。
吉田氏とはtysが開局以来のつき合いで、お互いに聖さん・礼さんと呼び合う仲だった。
過去の日誌を繰ってみると彼との思い出はいろいろだが、とくに報道懇話会での視察旅行で行った静岡の富士美術館、山陰は皆生温泉、玄海原発などがなつかしい。ふたりは大イビキなので、いつも隔離されて同室に入れられイビキ合戦となったものだ。
とくに思い出すのは唐津は呼子の朝だ。イビキをかき終えた早朝、二人で名高い朝市に出かけ、とれたての活イカを買い合同朝食の前に二人だけの部屋で、こっそりアツ燗を注文しイカ刺しでの朝酒のうまかったこと。聖さんが巨体をゆすりニコニコしながら「ざまあ見ろ」といったことばが耳に残っている。彼にはイタズラをして喜ぶところがあり童顔となったが、反面新聞記者根性を失わず、かたくなに主張を曲げないジャーナリストでもあった。
最近ではよく御堀の大型店で会っていたが、彼は市場歩きが好きだった。私には彼の姿に元毎日新聞の大先達狩野近雄氏の食味評論と風貌が重なる。告別式で遺影の前にはワンカップが供えてあった。「飲モカのおっちゃん」安らかに。(鱧)
吉田氏とはtysが開局以来のつき合いで、お互いに聖さん・礼さんと呼び合う仲だった。
過去の日誌を繰ってみると彼との思い出はいろいろだが、とくに報道懇話会での視察旅行で行った静岡の富士美術館、山陰は皆生温泉、玄海原発などがなつかしい。ふたりは大イビキなので、いつも隔離されて同室に入れられイビキ合戦となったものだ。
とくに思い出すのは唐津は呼子の朝だ。イビキをかき終えた早朝、二人で名高い朝市に出かけ、とれたての活イカを買い合同朝食の前に二人だけの部屋で、こっそりアツ燗を注文しイカ刺しでの朝酒のうまかったこと。聖さんが巨体をゆすりニコニコしながら「ざまあ見ろ」といったことばが耳に残っている。彼にはイタズラをして喜ぶところがあり童顔となったが、反面新聞記者根性を失わず、かたくなに主張を曲げないジャーナリストでもあった。
最近ではよく御堀の大型店で会っていたが、彼は市場歩きが好きだった。私には彼の姿に元毎日新聞の大先達狩野近雄氏の食味評論と風貌が重なる。告別式で遺影の前にはワンカップが供えてあった。「飲モカのおっちゃん」安らかに。(鱧)
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│札の辻