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2007年12月01日

札の辻・21

 暦の上の節気は立冬(11月8日)、小雪(11月23日)と過ぎて、晩秋から冬へと日足も短くなったが、ことしは仲秋の頃まで真夏日がつづいたせいか、未だ場所によっては紅葉が残されている。
 台風による樹々への塩害もなく、県立美術館通り(パークロードと呼びたくない)のケヤキ並木の紅葉は近年になく見事だった。ケヤキ特有の箒木状に伸びた梢は黄紅色に色づき、樹間に見える空までも染めるような感じとなり、ケヤキのほかに植栽されているアメリカフウも樹勢があって、大型な落葉が歩道に美しく散っていた。
 紅葉といえば象頭山の北面、鰐石橋から古熊神社に至る山肌には、いち早くあざやかな紅葉が見られた。ヤマハゼなのだ。ヤマハゼは樹高10メートルにも及び関東以西の野山に自生分布するが、象頭山はシイノキ、タブノキなどの広葉樹が多く、みどり色の中でのいろどりはひときわ目立つ。この山は晩春から初夏にかけてはシイノキが燃え立つような黄金色の花をつける花の山でもある。
 紅葉は古くから日本の秋の象徴で、大歌集である万葉集の第一巻にも額田王は春と秋を比較し、「秋山吾は」と秋を好む姿勢を示している。
 ところで明治の文豪尾崎紅葉は、江戸城内にある紅葉山と呼ぶ小高い山の名に因んでペンネームにしたというが現在も皇居には江戸城以来の秋色美しい紅葉山は存在し、その標高は28.5メートルと記録されている。
         (鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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