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2007年12月22日

札の辻・21

 先夜、家人が所用で出かけたので、佐藤春夫の秋刀魚の歌

-男ありて
 今日の夕餉にひとり
 さんまを喰ひて
 思ひにふける と。

 ではないが、このところ忘年会料理がつづくので、晩酌の肴はとりあえずサンマならぬ仙崎のカマボコと徳地の根ワサビで板ワサにした。
 ひるすぎまで降っていた山口盆地特有の鳳翩時雨もあがって夕刻には木枯らしとなる。
 県産のカマボコは、日本海、響灘、周防灘と三方の海の魚に恵まれているので仙台、小田原、宇和島にヒケをとらない。
 このカマボコの端正な白さと徳地は滑渓谷育ちのワサビの緑でアクセントをつける板ワサのシンプルな味は、燗酒はもちろん冷酒に焼酎にも良く合う。
 ワサビは日本の原産で学名も「ワサビイア・ジャポニカ」とされる。アブラナ科の水生植物で早春の頃に純白な小さい十字花を茎先にむらがってつける。つねに清洌な流れのある場所を好み夏季の高温には弱い。
 産地としては伊豆の天城、信州は穂高などが有名だが、島根、山口も知られており、県内では錦川、佐波川、阿武川などの源流近くの渓谷にワサビ畑がある。
 地産地消の板ワサで地酒から焼酎となり、年の暮れのひとり酒も悪くないとテレビに眼をむけたら、氷川きよしがズンドコを唄っていた。           (鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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