2008年03月01日
札の辻・21
先週、前山口県知事の平井さんが亡くなられた。平井さんとは毎年新春にテレビ対談をしたことなど思い出は深い。
まだ橋本県政のとき自治省から県総務部長に着任された頃、大手町の部長公舎と私の家が隣り合わせなので家族的なつき合いがはじまる。
湯田での会合のあと私の家に立ち寄られ、まだ少し飲みたいからと、台所でアツ燗をかたむけ合ったこともある。平井さんの酒の肴は簡単で、豆腐とか漬物があれば良いのだった。
豆腐といえばNHKの大河ドラマ「花神」の村田蔵六(大村益次郎)を思い出す。
蔵六は豆腐が好物で「一丁の豆腐と二合の酒を用意すれば満足」と言っている。ドラマ花神で前進座の中村梅之助が演じた村田蔵六は、風貌も話し方のぶっきらぼうのところまで平井さんによく似ていた。長く平井さんの秘書役だった富永和信氏に梅之助蔵六と平井さんの酷似点を話すと、氏は「ボクもそう思っている」と答えたことがある。
梅之助はドラマ出演前に鋳銭司へ墓参し『あなたは演じるにむつかしい人です。あまりにも先を見通し結論的なことを言って周囲に曲解される人だと思います』と墓に頭を下げたと、週刊司馬遼太郎?に述べている。
ともあれ、テレ屋で淋しがり屋でもあったわが平井蔵六は、柳井の臥龍梅にさきがけて永遠の旅立ちをされた。タケノコとワラビの季節が近づくというのに。 (鱧)
まだ橋本県政のとき自治省から県総務部長に着任された頃、大手町の部長公舎と私の家が隣り合わせなので家族的なつき合いがはじまる。
湯田での会合のあと私の家に立ち寄られ、まだ少し飲みたいからと、台所でアツ燗をかたむけ合ったこともある。平井さんの酒の肴は簡単で、豆腐とか漬物があれば良いのだった。
豆腐といえばNHKの大河ドラマ「花神」の村田蔵六(大村益次郎)を思い出す。
蔵六は豆腐が好物で「一丁の豆腐と二合の酒を用意すれば満足」と言っている。ドラマ花神で前進座の中村梅之助が演じた村田蔵六は、風貌も話し方のぶっきらぼうのところまで平井さんによく似ていた。長く平井さんの秘書役だった富永和信氏に梅之助蔵六と平井さんの酷似点を話すと、氏は「ボクもそう思っている」と答えたことがある。
梅之助はドラマ出演前に鋳銭司へ墓参し『あなたは演じるにむつかしい人です。あまりにも先を見通し結論的なことを言って周囲に曲解される人だと思います』と墓に頭を下げたと、週刊司馬遼太郎?に述べている。
ともあれ、テレ屋で淋しがり屋でもあったわが平井蔵六は、柳井の臥龍梅にさきがけて永遠の旅立ちをされた。タケノコとワラビの季節が近づくというのに。 (鱧)
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│札の辻