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2008年03月29日

札の辻・21

 奈良東大寺のお水取りや春分の日も過ぎ、サクラの開花へと季節の鼓動は高鳴ってきた。
 中国山地のツキノワグマも冬眠から覚め、寒風の山野を馳けていたイノシシと共に、里山近くの集落にまで出没するようになる。
 クマはさておき春季のイノシシは好物のタケノコ掘りに人家近くの竹林にまで姿を見せる。
 ところで今冬はイノシシ肉を食べる機会が多かった。とくに2月中旬、毎月定例の集いを持つ仲間でイノシシ鍋いわゆる「牡丹鍋」を味わった。
 当日湯田のホテルMの好意で大広間に二十数名が4人ひと組で鍋を囲んだ。要した大量の猪肉は湯田のSタクシーの中野さんが世話をした。彼は年季を重ねた野猪狩りのベテランだ。大輪の牡丹の花びらの如く大皿に盛られた猪肉は見事で、肉に全く臭味はなく、冬野菜と共に江戸時代の薬食い山鯨を堪能した。
 イノシシの鍋料理を牡丹鍋というが、これは牡丹に唐獅子からきたもので、馬肉の鍋を桜鍋として、鹿鍋を紅葉鍋と風流的に呼称する。
 東京両国の猪肉専門店「ももんじ屋」では、朝顔型の大行燈の上部に牡丹の花を画き、下部には墨で「山くじら」と書いてある。
 イノシシはシカと共に農作物を荒らす害獣だ。市農林部によると06年度に旧山口市内で捕獲したのは80頭だったが今年度は合併で市域が広くなっている。ただしウリ坊は別格に願いたい。 (鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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