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2008年07月19日

札の辻・21

 先般の県議会中に長州捕鯨の伝統やクジラ食文化を継承し「日本伝統捕鯨とクジラ食文化を守る議員連盟」を超党派の全議員49人で設立し、会長には山口市選出の松永卓県議会副議長を選んだ。下関くじら食文化を守る会の和仁会長が当日の卓話で「萩市見島や長門市仙崎などの古式捕鯨から近代捕鯨まで一貫した歴史を持つのは山口県だけ」と話す。
 青海島一帯はクジラの回遊が盛んで古くから捕鯨が発達し1672-82(延宝時代)年には、藩費による助成で捕鯨用具も充実し、長崎、高知、和歌山などをしのぐ長州捕鯨として全国に知られるに至った。
 月刊誌・東京人8月号によれば、江戸時代東京湾でクジラが捕獲されたのは1798(寛政10)年5月1日で、早朝品川沖で潮を吹くクジラを漁師達が発見し小舟約100隻で包囲し、使い慣れぬ銛や大包丁で昼すぎまで格闘して仕止め、浜離宮へ曳行し将軍家斉公に接見の後に落札販売されたと「寛永録」に記された。この鯨の頭部は供養したあと東品川の利田神社にやはり鯨塚を建立し現存しているという。
 ところで、わが家に残る明治・大正時代の「萬日記覚帳」の、1906(明治39)年の部で、十二月二十日「くじら三百五拾匁、弐拾五銭也」と記されている。あの頃に北浦から周防の山間部まで、多分塩漬クジラだろうが運ばれていた。
 102年前の明治版地産池消である。  (鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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