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2008年10月11日

札の辻・21

 緋色に燃えたマンジュシャゲが終われば、やはり山地から平地へとソバ畑に白い花と赤い茎の風景を見るようになる。

 蕎麦の畑すでに刈ら
 れて赤茎の残れるが
 上に時雨は降るらん
      斎藤茂吉

 わが国は帯状地形のため、ソバの時期も地域によって異なり、北海道・東北は8月下旬、信州・中部は9月下旬、中四国・九州は10月初旬となる。世界でソバ最大の産地はロシアと中国だが、その他ヨーロッパ、アフリカ、カナダでも生産量は伸びている。日本では中山間地農業の衰退から供給量が不足し、中国やアフリカからの輸入に依存する状況となる。
 ソバにうるさい江戸ッ子が輸入ソバをすすりながら、通ぶってやれ更科だ戸隠だとソバ談議をするが、ソバばかりではない。日本古来の伝統食である豆腐・納豆もアメリカ産など輸入大豆に頼らざるを得ない。
 この夏箱根に行ったがひと頃よりソバと豆腐の店が増えた。その中御殿場へ抜ける街道筋にある国内産だけ使用というソバ屋「竹やぶ」に入る。店の主人が言った。
 「ソバには草の香りと土の匂いをもつものがある。前者は平野部産で後者は山間部産だ。どちらの個性を引き出すかは水と粉挽きにある。箱根は水が良い」と。
 山口県も名水があり美祢にソバ街道まである。
 地産地消で新ソバの風味を楽しみたい。
        (鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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