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2009年03月14日

札の辻・21

 ながめて読んで知る駅弁-明治から平成まで日本全国をはじめ戦前の旧満州、台湾、朝鮮半島に及ぶ駅弁の掛け紙を曽祖父、祖父、父と四代にわたり蒐集した静岡県三島市の上杉剛嗣氏(49)は、「駅弁掛け紙ものがたり」を出版した。彼は駅弁を約4千食も食べ、掛け紙は数千枚にもなっている。
 その駅弁の全国地図を見て、これまでに私も旅行先で食べた駅弁のいくつかを思い出し、味覚と風景がないまぜになってよみがえってきた。
 北海道は根室線で北方領土視察に向かう途中に厚床駅で求めたホタテ弁当は、きびしい海峡の潮流に育つ底味があった。
 新潟から東京への信越線横川駅での「峠の釜めし」は昭和30年代で、国境越えした機関車取換中ふりしきる雪を見ながらの素焼容器の温かい釜めしと、積雪のプラットホームを走る駅弁売りの声を思い起こす。四国は予讃線松山駅の「醤油めし弁当」だ。掛け紙に伊予地方の方言がいくつか刷り込まれ「うまいぞなもし」とある。夏目漱石の「坊ちゃん」が偲ばれた。
 駅弁の歴史は長い。農文協版「汽車弁文化史」によると1885(明治18)年、上野-宇都宮間に鉄道が開通し宇都宮駅でにぎり飯とタクアンを竹の皮に包み、金五銭也で売ったのが駅弁のはじまりであると。
 今回紹介された駅弁掛け紙は177枚で、そのうち山口県関係はフグの下関駅弁と錦帯橋の岩国駅弁のみ。津和野駅の山菜弁当があった。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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