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2009年04月18日

札の辻・21

 先日、サクラの画家で知られている山口高校・東京芸大出身の岩本拓郎氏が帰省し、画筆ならぬギターを持っての弾き語りが、早間田のカフェ・エスカーサであった。
 高校時代からシャルル・アルナーブルや越路吹雪に憧れたという画とシャンソンとギターのマルチアーチストは、満開のサクラが構図のキャンバス大小3面をバックに演奏しながら歌った。
 カフェのビストロ料理とワインを楽しみながら、小椋佳の“さらば青春”などなつかしい曲を聴いているうちに、戦後はじめて来日したラテンアメリカ音楽のトリオ・ロス・パンチョス一行が日本語で古歌「さくら・さくら」をギターを弾き熱唱したことや、名匠ルネ・クレマンの映画?禁じられた遊び?で、余韻を残して流れたギターの調べなどの思い出が、岩本さんの指先の動きと共によみがえってきた。
 この夜集まったのは氏のクラスメートを中心に20人ほどの人たちで、みんなルームライトに映えるサクラのキャンバスとギターとシャンソンに魅せられていた。
 ともあれ岩本創作のサクラには、王朝美のある一面に大宇宙を感じる碧空も画かれている。
 氏は構造的な発想を、ゆるやかに色彩や音律につないでゆく感性のデッサンを持ち、しかも底辺にはふるさとに寄せる思いも熱い。
 好漢、サクラひとすじの画に歌のいのちも重ねて欲しい。先達中川一政のバラの如き。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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