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2009年06月06日

札の辻・21

 出版社の知人から湯田温泉のプロフィルを紹介してくれとの依頼があったので- 。

 『湯田は中原中也が生まれ育ち山頭火も居住し、司馬遼太郎は取材旅行で再三宿泊した文学にも関わりをもつ湯町である。
 中也は亡くなる前に山口中学の恩師に出した手紙がある-この秋には小生ら親子は帰山します。関東より関西、関西よりも中国が好きな小生は、できるだけ旅行しながら山口で過します-と。また友人の河上徹太郎に長門峡や萩から便りをし、帰郷の詩の如くふるさと思考は消えていなかった。
 山頭火は1938(昭和13)年、中也の実弟呉郎と親交のあることから湯田温泉に小さい家を借り、風来居と名付けて住みその頃の句がある。

 ほたるこいこい
 大橋小橋とんでくる

 朝湯すきとほる
 からだもこころも

 わいてあふれる湯の
 熱さ汗も涙も

 司馬遼太郎は「世に棲む日日」「花神」そして紀行文学・街道をゆくの取材で松田屋に泊まり-この宿にある庭の赤松は印象的で、夕食の膳部はいかにも大藩の長い文化が沈殿してそこにある見事な塗りであった-と長州路・湯田篇に詳しい。
 川端康成ゆかりの伊豆修禅寺温泉や越後湯沢温泉に比べ劣らぬ文学的風土も匂う温泉』と自己流に回答する。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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