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2009年07月25日

札の辻・21

 招待されて東京歌舞伎座さよなら公演・七月大歌舞伎を観た。演目は幸田露伴作「五重塔」と泉鏡花作「海神別荘」である。
 五重塔は十兵衛(中村勘太郎)と源太(中村獅堂)の大工ふたりの塔創建に絡む対照的な職人気質の意地を描いた1791(寛政3)年の話だ。山口瑠璃光寺の塔は1442(嘉吉2)年創建で約350年前に遡り室町期の建造技術が偲ばれた。海神別荘は海底の宮殿を舞台にした幻想味溢れる泉鏡花の作品で、宮殿公子(市川海老蔵)と地上の美姫(坂東玉三郎)による恋の鞘当には玉三郎の女形ぶりが妖艶で役柄が光る。
 ところで歌舞伎座は09年1月から10年4月まで「さよなら公演」の観劇期間を設定し、直後に13年完成を目指して工事に着手するが、新時代に合った劇場とオフィスを包含した29階建のビルを完成させるという。
 昨年計画が?松竹で発表されて以来都民は勿論、文化芸術団体、マスコミなどから批判の声が起きたが押し切られた。
 歌舞伎座は歴史的景観に寄与していると国の「登録有形文化財」にも指定されているほど世界的な伝統芸術劇場で、パリのオペラ座、ミラノのスカラ座、ニューヨークのカーネギーホールと並ぶ東京のランドマークとなっているほどである。
 もはや改築は進むが高層ビルの中でも日本の伝統美は建築技術で生かして欲しいものだ。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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