2009年08月01日
札の辻・21
招 朝、濡縁にスズメが横転し息絶えていた。
わが家では高さのある庭石を食餌台として残り物の飯粒やパン屑などを置き並べスズメに毎朝与えているが、いつも10羽前後にぎやかに集まる。死んだスズメは就餌中ネコに襲われ、あわてて飛び立ちガラス戸に衝突したと思える。ネコはねばり強く餌台石近くの植え込みの陰に身をひそめつつ、突如跳躍しスズメを捉えようとするのだ。またカラスも平然と餌場に降りて来てスズメたちを驚かせることがある。
スズメはユーラシア大陸に広く分布し日本、朝鮮半島、中国など四季を通じ人家周辺にもっとも多く棲息し、森林・山岳地帯ではあまり見かけない。彼らは草の実を主食とするから麦や稲の実る頃になると大小の集団となって田・畑に群がり、庭の餌台に集まる数は春と秋には少なく、雪のある冬期や炎天の夏にやや多い。
とにかくスズメは人家の屋根瓦の下に営巣する習性をもっていて、人里や町から姿を消すことは考えられない。
大仏の鼻で啼くなり
雀の子
一茶
すずめおどるや
たんぽぽちるや
山頭火
一茶は江戸から信濃へ山頭火は旅から旅へと自然性豊かな発想と表現でスズメをおおらかに見つめている。
衝突死のスズメの亡骸は庭にある紅梅の根もとに葬った。 (鱧)
わが家では高さのある庭石を食餌台として残り物の飯粒やパン屑などを置き並べスズメに毎朝与えているが、いつも10羽前後にぎやかに集まる。死んだスズメは就餌中ネコに襲われ、あわてて飛び立ちガラス戸に衝突したと思える。ネコはねばり強く餌台石近くの植え込みの陰に身をひそめつつ、突如跳躍しスズメを捉えようとするのだ。またカラスも平然と餌場に降りて来てスズメたちを驚かせることがある。
スズメはユーラシア大陸に広く分布し日本、朝鮮半島、中国など四季を通じ人家周辺にもっとも多く棲息し、森林・山岳地帯ではあまり見かけない。彼らは草の実を主食とするから麦や稲の実る頃になると大小の集団となって田・畑に群がり、庭の餌台に集まる数は春と秋には少なく、雪のある冬期や炎天の夏にやや多い。
とにかくスズメは人家の屋根瓦の下に営巣する習性をもっていて、人里や町から姿を消すことは考えられない。
大仏の鼻で啼くなり
雀の子
一茶
すずめおどるや
たんぽぽちるや
山頭火
一茶は江戸から信濃へ山頭火は旅から旅へと自然性豊かな発想と表現でスズメをおおらかに見つめている。
衝突死のスズメの亡骸は庭にある紅梅の根もとに葬った。 (鱧)
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│札の辻