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2010年07月10日

札の辻・21

 ―まことに小さな国が開花期を迎えようとしている。その列島のなかの一つの島が四国である。讃岐、阿波、土佐、伊予にわかれている。伊予の主邑は松山―で書き出しの「坂の上の雲」は松山へ久しぶりに行った。
 かつて周防大島出身の歴史家奈良本辰也は「私が旧制高校を受験するとき、父は広島や山口よりも近くの松山へと言った。大島から四国の三津浜港はすぐで、当時大島の人たちの四国八十八カ所巡りは船で三津浜へそして松山だった。私は松山高で最初に知ったのは子規と虚子である。京都大までの3年“春や昔十五万石の城下かな・子規”の町で過ごしたことになる」と言った。
 もう一人山口から松山にゆかりは山頭火なのだ。山頭火の松山定住は10カ月余だが、彼が死に場所と選び念願のコロリ往生を果たした一草庵は、見事に整備保存され“おちついて死ねそうな草萌ゆる”の句もある。
 松山出身の丹下健三設計による市立子規記念博物館も見学。
 松山は俳句が町の顔となっている。子規、虚子、河東碧梧桐、中村草田男、石田波郷等々近代俳句のメッカであるが、そのうちの碧梧桐は1926(大正15)年に山口市の菜香亭を訪れ
 ひとり帰る道すがら
 桐の花落ちる
の句を残す。
 旧制松山中学の教師であった夏目漱石に因む「坊っちゃん団子」を買いみやげにする。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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