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2010年08月07日

札の辻・21

 野球賭博、暴力団関連ではげしくゆれ動いた名古屋場所は、大横綱をめざす白鵬の47連勝記録と、中京地区のみならず全国大相撲ファンの支えで無事千秋楽となった。
 昨今低迷気味であった郷土力士豊真将は11勝4敗の健闘で名古屋場所を盛りあげてくれた。
 彼の礼にはじまり礼に終わる相撲道に徹した土俵態度に拍手を送る人々は多い。すでにまとまりのある完成に近い相撲ぶりを見せるが、いまひとつ闘魂のたぎる迫力相撲をのぞみたい。
 闘魂といえば本格的な攻撃相撲の魅力を持つ郷土出身の豊響が、今回の不祥事で謹慎となったことは残念であるがまだ若い、これにひるまず押さば押せ引かば押せの相撲ひとすじの土俵で巻土重来を期したい。
 それにしても夏場所以後から名古屋場所にかけて、連日報道された大相撲関係のニュースは日本相撲協会の存在感をもゆるがすものがあった。
 月刊文藝春秋8月号の時評欄に出ていたが、往年の大相撲をこよなく愛した作家たち船橋聖一、尾崎士郎、高橋義孝、山口瞳の各氏が生存であったら今日の事態を何と見るであろうか。やはり作家の開高健が亡くなる前に言ったことばを思い出す。
 “昨今マスコミはあってもジャーナリズムはない”と。
 日本相撲協会はいま剣が峰の土俵際に耐え、自らの手で伝統国技の土俵を塩で浄め緊褌一番立直るべきである。 (鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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