2010年09月18日
札の辻・21
先の台風9号は日本海側を抜けてゆき山口市周辺は体感するほどの風雨に至らなかった。
炎天のあとに雨もあったりして空には秋の気配を感じさせる雲の動きも見える。
中秋の名月は旧暦の8月15夜の月である。旧暦は秋分が8月にくるように調節されていたから、名月の日付が現行暦では大体9月中旬から10月初旬となり一般に満月の日付と15夜の日付とは一致しない。今年は9月22日が十五夜で秋分の日の23日が満月となる。十五夜の日付と満月の日付とが異なるのは、月の軌道がかなり長円形で運動速度が一致しないためである。
中秋の名月は中国から伝来の風習だが、古くから日本には9月13日の十三夜の月見もあった。
秋分の月夜の頃は月齢による月の出の時刻が春に比べるとはるかにおそく、待宵、名月、十六夜、立待月、居待月などと連夜の月に寄せる呼称がつづいている。
ところで山口市は合併により阿知須、秋穂の瀬戸内から徳地、徳佐の中国山地まで地勢による気象の偏差が感じられる。
さきほど徳佐まで出かけたとき農家の庭先からモクセイの香りが強く匂ってきた。植物にとっての秋はきびしい冬をひかえての決算期である。いわゆる短日性の植物の開花は早く日の昏れる北の方からはじまり月と花に寄せる思いは夏の終わりから冬へ向かう自然につながる。(鱧)
炎天のあとに雨もあったりして空には秋の気配を感じさせる雲の動きも見える。
中秋の名月は旧暦の8月15夜の月である。旧暦は秋分が8月にくるように調節されていたから、名月の日付が現行暦では大体9月中旬から10月初旬となり一般に満月の日付と15夜の日付とは一致しない。今年は9月22日が十五夜で秋分の日の23日が満月となる。十五夜の日付と満月の日付とが異なるのは、月の軌道がかなり長円形で運動速度が一致しないためである。
中秋の名月は中国から伝来の風習だが、古くから日本には9月13日の十三夜の月見もあった。
秋分の月夜の頃は月齢による月の出の時刻が春に比べるとはるかにおそく、待宵、名月、十六夜、立待月、居待月などと連夜の月に寄せる呼称がつづいている。
ところで山口市は合併により阿知須、秋穂の瀬戸内から徳地、徳佐の中国山地まで地勢による気象の偏差が感じられる。
さきほど徳佐まで出かけたとき農家の庭先からモクセイの香りが強く匂ってきた。植物にとっての秋はきびしい冬をひかえての決算期である。いわゆる短日性の植物の開花は早く日の昏れる北の方からはじまり月と花に寄せる思いは夏の終わりから冬へ向かう自然につながる。(鱧)
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│札の辻