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2011年05月07日

札の辻・21

 薫風―俳句歳時記では夏の季語である。春の風が「光る」とされていて夏の風は「薫る」となっており、これは新緑頃の風に色、光、香を感じた詩歌人の心情から生まれたといわれている。
 薫風が夏の風にされたのは“薫風南より来りて微涼を生ず”や“東南の風を薫風と呼ぶ”の漢詩に由来するらしく、江戸時代の歳時記には旧暦のため6月としているが現行暦では5月となる。
 仁保川と問田川が合流して椹野川に至るまでの川土手に沿った遊歩道に立つと、対面の姫山が間近に迫って見え川面を渡って吹き寄せるのはまさに薫風である。
 姫山の中腹から山頂に至るまでにひと頃咲いていたヤマザクラの数本はすでに葉ザクラの姿を見せて、これから川面に近い山裾にあるヤマフジが花房をつける。
 ヤマザクラの季節がすぎヤマフジの花盛りの頃に山麓一帯では野鳥のホオジロの囀りも聞かれるようになる。
 ホオジロは晩春から初夏にかけて郊外でよく見る鳥で、高い木の梢や時には電線にとまって元気よい鳴声をつづけるがその声調を「一筆啓上仕まつる」とか「源平つつじ白つつじ」と古くから表現し、関西地方には「丁稚びんつけ何時つけた」もあると聞く。
 ホオジロはアメリカ、ヨーロッパ、アフリカにまで分布する世界的な野鳥で、日本では種子島以北に棲息するメジロ科で馴染み深い。   (鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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