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2012年02月11日

札の辻・21

 立春を過ぎ俳句の季語には冴返る、余寒とつづき梅、クロッカス、いぬふぐり、まんさく、ネコヤナギと並ぶ。
 まだ寒さの残る頃に春のきざしを的確に捉えるのは、季節の推移に敏感な日本人の感性を示すものといわれてきた。
 仁保川の河畔近くに住むせいか特にネコヤナギの芽立ちからふくらみへとつづく耐寒性の強さには惹かれる。
 ネコヤナギの白い産毛で被われた芽立ちは大寒中のきびしさの中で銀色の清冽さが、ひと足早く春到来を予告する。
 日本列島でネコヤナギがふくらみを見せるのは九州・四国・中国で2月の上・中旬、東北や北海道では3月中旬から4月上旬となっている。
 このようにネコヤナギは日本各地に自生する仲間ではもっとも早く開花するが、葉に先立って柔らかいビロードに似た被毛に包まれ、ふっくらとした蕾が親しまれ猫の尾に見立てられてネコヤナギにされたという。
 雄株と雌株の区別があって、生け花などに多く用いられるのは雄花である。雌花は実を生じたあと綿毛となり飛散する。
 かつてモスクワを訪れたときアカハタ総局の前庭で遅い春風に舞う柳の綿毛があった。中空に柳絮が舞い足もとにタンポポが散るロシアの晩春を体感した。

 道はいつしか
 咲いているのが
 ちらほら  山頭火
         (鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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