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2012年03月10日

札の辻・21

 先月末、菜香亭で開かれた山口の地酒をたのしむ会に出席した。
 五橋、東洋美人、獺祭、山頭火、長陽福娘など県内の11銘柄を並べて、やまぐち発酵文化研究所代表の柏木享氏が純米酒と大吟醸の違い。米の磨き率で味は変わる。仕込水と酒米。酵母がつくるフルーティーな香りが生まれる秘密などを主体にした卓話のあと、木の芽和え、ホヤと数の子とこのわたの珍味、菜の花の辛子和えなどいちやなぎの酒の肴料理で、女性21名を含む50名で甘口、辛口そして香りと利き酒風の和やかな会席となった。
 もともと日本酒は高度な発酵過程を経て醸し出す複雑で微妙な舌ざわりをもっており清冽な要素が実在する。それは主原料である米に由来するもの、発酵に大きく影響する水と酵母、精米歩合、工程による独自性など代々受け継がれてきた技量などに加えて、地域の風土性や歴史的な背景は東西に長いわが国の食文化の発達過程にも多面的な関係を持つ。その歴史的なイメージを思い浮かべると、灘、広島、越後など酒どころと呼ばれる酒が既成的に知名度を上げたが、最近では全国の各地独自の醸造を持つ地酒ブームとなって、その中から香りと味覚を備えた酒が東京をはじめ主要都市の日本酒店を席巻しつつある。
 山口県の地酒もヒケをとらず銀座や東京駅の地下店にも並ぶ。
 浅春に微醺のひとときを過す。     (鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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