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2012年04月14日

札の辻・21

 梅、菜の花、桜とつづく花前線は列島を北上しつづけ、今月末には東北から北海道へと到達するようになる。
 山口でも海に近い阿知須、秋穂よりも、山々に囲まれた徳地、徳佐ではいずれの花だよりに列島並ではないが少し差が見られる。
 山口盆地をめぐる山並みは樹々の色どりが豊かである。山の美しさがなかったら西の京と呼ぶには山口も淋しい。それに仁保川、吉敷川、四十八瀬川などをあつめた椹野川はいずれの集落間を巡って流れる。
 その各川土手や野焼きがされた畦道には草若芽が目立つ。
 山菜といえば多くの人がまずワラビを思い起こす、ワラビはウラボシ科の多年草で太い地下茎が地中を長く這い、早春から握りこぶしのように褐色の薄毛に巻かれた新芽をのぞかせる。
 ワラビは比較的に酸性が強くアク抜きが必要である。その地下茎は炭水化物が約13%含まれているという。しかしこれから澱粉を採って食用にし糊にしても利用される。
 小田原、名古屋、京都そして山口に銘菓外郎がある。その中で山口外郎はワラビ澱粉利用で室町期から注目されてきた。
 平凡社版「飯食事典」に外郎は鎌倉初期に渡来した中国系の蒸菓子で周防山口の外郎は原料ワラビ粉・葛根粉を使用する特徴ありと記載。
 現在の中国に外郎的銘菓ありやいかに。パンダは笹なのだ。
         (鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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