2012年07月07日
札の辻・21
トビウオの刺身を食べる頃となった。
トビウオは暖流系の回遊魚で本州中部以南に分布し、キス釣りなど初夏の沖釣りで胸ビレを開いて波の上すれすれに飛ぶ姿も見かけることがある。その飛ぶ距離は数十?以上にも及ぶめずらしい魚で、ヨーロッパでもフライング・フィッシュと呼ばれているそうだ。
山陰地方や九州ではトビウオと呼ばずアゴという。口が小さくてアゴ無しという意味からだと聞いた。初夏はアゴの産卵期で日本海では北上する魚群を捕獲する盛漁期となり、夜間の集魚灯に群れ集まるアゴを刺し網、巻網に追い込む。
季節的回遊魚なので刺身や塩焼での食味期間は短く、多くは干アゴ、アゴ竹輪として加工し出荷される。
かつて鳥取市を郷里にもつ新聞記者の友人から「アゴは沖合からの西風に乗って海岸近くにまで押し寄せ、海面すれすれに廻遊し飛翔する。それを巻網で一網打尽にするのだが網が引き揚げられる寸前、銀色の10尾、20尾が羽をいっぱいに広げた姿は見事だ」と話したことがある。
産卵期になると岸近く寄せる回遊魚でなじみ深い。“海のつばめ”とも呼ばれているアゴは、クジラなど大型魚からの逃避行動と同じように漁船や釣り船を錯覚するのかも知れない。
トビウオの刺身は夏魚として短期間で美味いのだが、たびたびになるとアゴを出す。
(鱧)
トビウオは暖流系の回遊魚で本州中部以南に分布し、キス釣りなど初夏の沖釣りで胸ビレを開いて波の上すれすれに飛ぶ姿も見かけることがある。その飛ぶ距離は数十?以上にも及ぶめずらしい魚で、ヨーロッパでもフライング・フィッシュと呼ばれているそうだ。
山陰地方や九州ではトビウオと呼ばずアゴという。口が小さくてアゴ無しという意味からだと聞いた。初夏はアゴの産卵期で日本海では北上する魚群を捕獲する盛漁期となり、夜間の集魚灯に群れ集まるアゴを刺し網、巻網に追い込む。
季節的回遊魚なので刺身や塩焼での食味期間は短く、多くは干アゴ、アゴ竹輪として加工し出荷される。
かつて鳥取市を郷里にもつ新聞記者の友人から「アゴは沖合からの西風に乗って海岸近くにまで押し寄せ、海面すれすれに廻遊し飛翔する。それを巻網で一網打尽にするのだが網が引き揚げられる寸前、銀色の10尾、20尾が羽をいっぱいに広げた姿は見事だ」と話したことがある。
産卵期になると岸近く寄せる回遊魚でなじみ深い。“海のつばめ”とも呼ばれているアゴは、クジラなど大型魚からの逃避行動と同じように漁船や釣り船を錯覚するのかも知れない。
トビウオの刺身は夏魚として短期間で美味いのだが、たびたびになるとアゴを出す。
(鱧)
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│札の辻