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2012年12月22日

札の辻・21

 夏季は川漁、冬季は山猟に親しむわが飲み仲間で、本業タクシー会社経営のN氏から猟れたてのイノシシ肉が届いた。
 イノシシは夏の暑さに脂肪を落としているので、秋から冬に向かう3カ月近くを過ごすためにひたすら食欲旺盛となり、ドングリ、ヤマブドウをはじめ土中の虫類なども対象餌となってゆく。しかし山が豊作の場合は良いが、昨今は山の自然林も荒廃が進み気味で人里の畑や果樹に及んで被害対象となっている。
 シシ肉は美味で薬効もあると珍重されるようになり、獣肉禁忌の時代にあっても「山くじら」などと呼称しながら食べつづけられてきた。
 古来狩猟獣とされたが本州・四国・九州には分布しているが東北地方・北海道では見受けられてはいない。
 また猪肉を「ぼたん」と呼称するのは「牡丹に唐獅子」の縁語と結び馬肉のサクラに対応したものといわれる。
 シシ肉は薄切りにし生姜醤油につけて焼いて食べるがわが仲間たちではシシ鍋も囲む。ネギ、豆腐、コンニャク、セリ、ニンジンなどと煮込む。
 たいていの肉類は煮過ぎると固くなってくるものだが、シシ肉に限り長く煮るほどやわらかくなってゆく。
 雪が降る降る
 丹波の宿に
 猪が飛びこむ
 牡丹鍋
旧制高校デカンショ節の一節がなつかしい。
         (鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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