2013年12月28日
札の辻・21
柳田国男によれば雪国という言葉は、雪国で生まれたものではなく外から付けられたもので、江戸末期からの北越雪譜や真澄遊覧記にも雪国の語は無いと書いている。
台湾近くに発生した低気圧が日本列島沿いに太平洋側を北上するときも、静岡、滋賀、岡山、広島、山口の各県には豪雪警報でなく降雪注意報のみとなる。
山口の場合、木戸山を北に越えると雪景がひろがり、山口盆地以南に積雪はまれとなることも。
しかし師走である。窓を叩く風に季節感がつたわってくる。
鍋を置き、豆腐の熱くなるのを待ちながら湯豆腐に向き合う。
湯豆腐の湯気は、牡蠣鍋やフグチリと異なり、淡くやわらかな湯気で戸外の寒さも遠のく。
湯気の次は湯におどる豆腐の白さで、フグの白身、甲イカのそれでもなく、簡潔な豆腐の白はさわやかなのだ。
加えて味への気くばりも不要である。
豆腐も、昆布ダシも、醤油もすでに出来ている味なのだから。
昆布の引上げどきと、豆腐の煮え加減に留意すれば万事足りる。
キリがないが湯豆腐の長所を一括すれば箸さばきだけであろうか。
ひとつ鍋を囲み同じものを分かち合う情景には、しあわせと絆がある。
スキ焼は濃厚で湯豆腐は淡泊さが良い。
寄る年波と笑われようと正月は待っている。(鱧)
台湾近くに発生した低気圧が日本列島沿いに太平洋側を北上するときも、静岡、滋賀、岡山、広島、山口の各県には豪雪警報でなく降雪注意報のみとなる。
山口の場合、木戸山を北に越えると雪景がひろがり、山口盆地以南に積雪はまれとなることも。
しかし師走である。窓を叩く風に季節感がつたわってくる。
鍋を置き、豆腐の熱くなるのを待ちながら湯豆腐に向き合う。
湯豆腐の湯気は、牡蠣鍋やフグチリと異なり、淡くやわらかな湯気で戸外の寒さも遠のく。
湯気の次は湯におどる豆腐の白さで、フグの白身、甲イカのそれでもなく、簡潔な豆腐の白はさわやかなのだ。
加えて味への気くばりも不要である。
豆腐も、昆布ダシも、醤油もすでに出来ている味なのだから。
昆布の引上げどきと、豆腐の煮え加減に留意すれば万事足りる。
キリがないが湯豆腐の長所を一括すれば箸さばきだけであろうか。
ひとつ鍋を囲み同じものを分かち合う情景には、しあわせと絆がある。
スキ焼は濃厚で湯豆腐は淡泊さが良い。
寄る年波と笑われようと正月は待っている。(鱧)
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│札の辻